(ブルームバーグ):

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は7日、12年ぶりとなる2会合連続利上げを決める公算が大きいとエコノミストやトレーダーは予測しており、主な焦点は利上げ幅だ。

  ブルームバーグがエコノミスト23人を対象に実施した調査では、豪中銀が政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を0.4ポイント引き上げ0.75%とすると11人が回答。利上げ幅を0.5ポイントと予想したのは3人、残り9人は通常通りの0.25ポイントとの見方を示した。

  インフレの急速な高進を受けて豪中銀は5月に金融引き締めを開始し、米連邦準備制度理事会(FRB)やイングランド銀行(英中銀)に足並みをそろえた。先週発表されたデータでは、豪経済の堅調な勢いと労働コストの上昇が示されており、物価上昇がさらに加速するとの懸念が強まっている。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の豪経済責任者フェリシティ・エメット氏は「インフレ圧力の拡大に、政策でより強力に対応する必要がある」と指摘。国内総生産(GDP)データで示された「物価と賃金の指標の強さ」は、当局に0.25ポイントより大幅な利上げを十分に促すものだと付け加えた。

  オーストラリアの銀行大手4行では、利上げ幅を巡り意見が割れている。ANZとウエストパック銀行は0.4ポイントと見る一方、オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)とナショナルオーストラリア銀行(NAB)は0.25ポイントと予想する。

  CBAとNABは、不動産市場の低迷や依然として緩慢な賃金の伸びを踏まえると、豪中銀には比較的緩やかなペースで利上げする余地があると指摘。さらに、豪中銀は米金融当局などに比べ政策会合の頻度が高いため、より大幅な利上げを求める圧力には直面していないとしている。

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