(ブルームバーグ):

金融緩和時代に投機筋に人気だったテクノロジー株と暗号資産(仮想通貨)は、米連邦準備制度理事会(FRB)が9兆ドル(約1180兆円)近いバランスシートの縮小を進める今、非常に脆弱(ぜいじゃく)な状況にある。「マーケッツ・ライブ(MLIV)パルス」の最新週間調査で、ウォール街の市場関係者や投資家のこうした見方が示された。

  FRBは今月、量的引き締め(QT)として知られるプロセスで保有資産の縮小を開始しており、こうした歴史的変化は、ハイテク株と仮想通貨の両方にとって大きな脅威だと受け止められた。新型コロナウイルス時代の市場の熱狂で急上昇した両資産は今年、急落している。

  超低金利時代は当面終わったと受け止められる中、FRBのバランスシート圧縮は1年以上続くとみられており、調査では回答者の3分の2近くが40年にわたる米国債相場の強気局面が終了したとの見方を示した。

  米金融当局は高騰する物価を抑制するため数十年ぶりの急速なペースで政策金利を引き上げており、9月に利上げを停止するとの観測を払拭(ふっしょく)したい考え。

    

  米金融当局のタカ派姿勢は株式や債券などの最近の相場の動揺でも崩れていない。当局は6月15日に0.5ポイントの追加利上げに動くと幅広く予想されている。当局は償還に伴う保有証券の減少幅の上限を当初は月額475億ドルとしているが、9月には最大950億ドルに拡大する。

  QT時代に最も脆弱な資産を問うMLIV調査には、小口投資家や市場ストラテジストなど687人の回答があった。ハイテク株と暗号資産に言及した回答は半数近くに上った一方、住宅ローン担保証券(MBS)と答えた人はわずか7%だった。MBSは2008ー09年の金融危機で価格が急落した。

 

 

Tech and Crypto in Peril as Fed Ends Liquidity Binge: MLIV Pulse(抜粋)

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