(ブルームバーグ): 債券相場は超長期債中心に下落。インフレへの警戒感から米長期金利が上昇したことを受けて売りが優勢だった。日本銀行が10年国債を0.25%で無制限に買い入れる指し値オペを毎営業日実施していることが相場の支えとなった。

  SMBC日興証券の奥村任金利ストラテジストは、米国市場で入札が複数予定されているほか、週末の消費者物価指数の発表や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、「金利上昇を警戒した資金の流れが優勢になっている」と指摘。為替相場で円安が進んでいることも「海外勢を中心に売り材料として多少意識されているのかもしれない」と述べた。

  日銀は午前10時10分の金融調節で指し値オペを通知した。買い入れ利回りは10年国債366回債で0.25%。4月末の金融政策決定会合で指し値オペの毎営業日実施を決定して以降、応札額はゼロが続いている。新発10年債は2日連続で午後3時時点で取引が成立しなかった。みずほ証券の鈴木優理恵マーケットアナリストはその背景について、利回りが日銀の上限である0.25%に近づき、金利上昇余地が少ないことを挙げた。

30年債入札

最低落札価格は98円75銭と市場予想中央値と同水準応札倍率は3.11倍、前回は3.08倍小さければ好調を示すテールは13銭と前回の24銭から縮小SMBC日興証の奥村氏無難な結果だった。利回りが1.05%に上昇し、生命保険会社を中心に一定の需要があったのだろう備考:日本債券:30年利付国債の過去の入札結果(表)

背景

6日の米10年物国債利回りは前週末比11bp高い3.04%程度ドル・円は続伸、米金利上昇で20年ぶり高値更新−一時132円75銭拙速な緩和縮小を黒田総裁否定、「2%から遠ざかる」−円安進む

新発国債利回り(午後3時時点)

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