(ブルームバーグ):

資産家イーロン・マスク氏はツイッターがスパムや偽アカウントに関する情報を提供しないのは、合併合意に違反していると主張した。買収を巡る展開にさらなる不透明要素が加わった形で、ツイッター株は6日朝のニューヨーク市場で一時5%余り下落した。

  マスク氏は同日の米証券取引委員会(SEC)への修正届け出で、ツイッターは情報開示を拒否することで「情報を得るという自身の権利に能動的に抵抗、妨害している」と訴えた。

  ツイッターは届け出の中でユーザー数に占める偽アカウントの比率が5%未満だと主張。マスク氏は同社がこれを証明できない限り、440億ドル(約5兆7800億円)に上る買収を進めないとの考えを5月に示した。同氏はこの比率について、少なくとも全ユーザーの20%を占めると推計している。

マスク氏とツイッターが正面衝突、なぜ「ボット」なのか−QuickTake

  6日のツイッター株下落は、マスク氏に買収を完了させる意思があるのか疑念を深めた。同氏の提示額は1株当たり54.20ドルだが、市場の見通しとの差が一段と広がった形だ。

  ツイッターは「合併合意の条件に従い、この取引を完了させるため、協力姿勢の下にマスク氏と情報を共有しているし、今後もそれを続ける」とのコメントを発表した。

  ツイッターのビジャヤ・ガッデ最高法務責任者(CLO)宛ての6日付届け出には、「ツイッターは文書を通じてあるいは口頭で、単に同社独自の調査方法に関する追加情報を提供すると申し出ているに過ぎない。これはデータを求めるマスク氏の要請を拒否したに等しい」とある。「マスク氏はツイッターの緩い調査方法が適切とは考えていないため、自身での分析が必要だとこれまで明確に主張してきている。同氏が要求しているデータはそれを行うために不可欠だ」としている。

  マスク氏側は、追加情報の提供をツイッターが拒否しているのは「合併合意の下でツイッターが負っている義務に対する明確かつ重大な違反だ。マスク氏は取引を完了しない権利、合併合意を終了させる権利を含む全ての権利を留保している」と主張した。

(ツイッター側のコメントを入れ、最終2段落を追加して更新します)

©2022 Bloomberg L.P.