(ブルームバーグ): プーチン大統領のロシアがウクライナを侵攻するかどうかに世界が注目していた時期に、中国のそれほど知られていないヘッジファンドは戦争が起きる方向に賭けて動いていた。

  北京合德私募基金管理はウクライナ侵攻までのロシアの輸出動向を分析し、ニッケル先物を購入しようと決意した。ニッケルは電気自動車バッテリーなどに使われる原材料であり、世界3位の生産国であるロシアに制裁が科されれば、世界的に供給を妨げ価格を上昇させると考えた。

  ヘンリー・リ氏がマネジングディレクターを務める同社の運用資産はわずか5億元(約99億円)だが、ニッケルのポジションを2月18日のほぼゼロから10日ほどの間にエクスポージャーの最大40%にまで積み上げた。

  作戦は功を奏した。ニッケル価格は2月24日のロシアのウクライナ侵攻後1週間に急騰し、その後24時間弱で250%急騰。ロンドン金属取引所は30年ぶりに取引を停止した。

  上海ではニッケル価格が3営業日連続で取引制限いっぱいまで値上がりし、北京合徳のファンドであるオリエンタル・スター・ナンバーワンは5月27日までに432%のプラスリターンを記録した。深圳市排排網投資管理によれば、これは中国の先物ファンドで今年最高のパフォーマンス。

Tiny Hedge Fund Reaps 432% Return With Well-Timed Bet on Nickel(抜粋)

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