(ブルームバーグ): 香港政府トップ、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は7日、来月1日の英国から中国への返還25周年を前に新型コロナウイルス対策を強化することはないと述べた。記念式典には習近平国家主席が出席するとの観測がある。

  今月末に任期満了を迎える同長官は定例記者会見で、「6月30日まで入境要件やソーシャルディスタンス対策が維持されると確信を持って言える」とした上で、「言い換えれば直ちに制限を強化する必要はないが、緩和することもないということだ」と述べた。

  香港ではソーシャルディスタンス規制の緩和開始以降、コロナ新規感染が増加傾向にあり、今では1日当たり500人を超えている。

  香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は、中国の国家指導者が7月1日に香港を訪れる「可能性」があり、それに備えて林鄭氏や李家超次期行政長官ら高官が隔離期間に入る見通しだと、匿名の関係者を引用して先に報道。香港を訪問する国家指導者の具体的な名前は挙げなかった。

  林鄭長官は香港が中国指導者の訪問を「期待」していると語ったものの、良好な環境が必要だとも指摘。「それ以上のことは言えない」と述べた。

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