(ブルームバーグ): 石油輸出国機構(OPEC)の主要加盟国であるアラブ首長国連邦(UAE)は、中国で回復しつつある需要が既にタイトな世界市場をさらに圧迫する恐れがあるとして、原油価格はピークの水準にはまだ「ほど遠い」との見方を示した。

  OPECと非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は先週、原油供給拡大ペースの加速で合意した。ただUAEの見解は、同増産決定が今夏のエネルギー価格高騰の緩和にはほとんど寄与しないことを認めた格好だ。OPEC諸国は計画通りの供給引き上げに苦慮しており、生産を拡大できる余力のある産油国は限られていると、UAEのマズルーイ・エネルギー相は述べた。

  マズルーイ氏は8日、ヨルダンでの会議で「今の石油消費ペースでは価格はピークにはほど遠い。なぜなら中国がまだ戻っていないからだ」と述べ、「中国が戻れば消費は増えるだろう」と続けた。また、新型コロナウイルス禍から需要が完全に回復するのに伴い、世界規模で投資を拡大しなければOPECプラスは十分な供給を確保できないとの警戒感も示した。

  さらにロシア産石油・ガスが市場から完全に排除されれば、価格は「これまで見たことのない」水準へと上昇する可能性があるとも述べた。

 

(抜粋)

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