(ブルームバーグ): オーストラリア準備銀行(中央銀行)は、現在の積極的な金融引き締め政策が国内経済に大きく重しとなることで、方向転換を強いられ2023年下期には利下げを行うことになるだろう。豪最大の銀行オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)が予想した。

  CBAは9日、今年の豪国内総生産(GDP)の成長率見通しを3.5%と従来予想の4.7%から下方修正するとともに、23年は「潜在成長率を下回る」2.1%(従来予想は3.1%)を見込んでいる。

  豪州経済担当責任者、ガレス・エアード氏は、中銀は「インフレ率を迅速に押し下げることに熱中しているようだが、それによって家計消費を中心に総需要の伸びが犠牲になる」と指摘した。 

  豪中銀は今週、0.5ポイントの利上げを決定し市場やエコノミストらを驚かせた。ロウ総裁は、中銀政策委員会がインフレ率を目標範囲の2−3%に戻すために「必要なこと」を行うと説明した。

中銀、インフレ抑制で予想外の大幅利上げ−政策金利0.85%に

  7月もしくは8月に再び0.5ポイントの利上げを織り込むエコノミストは多い。エアード氏は年末までに政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標は2.1%、場合によっては2.35%まで引き上げられる可能性もあるとみる。「現時点で中銀が政策金利を緊縮的方向に設定すると予想されていることから、23年下期には利下げが見込まれるとし、同期間の利下げ幅は0.5ポイントと調査リポートで指摘した。

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