(ブルームバーグ):

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は11日、ウクライナの首都キーウを予告なしで訪問し、ウクライナのEU加盟を目指す動きが進んでいると述べた。

  東部ルガンスク州の要衝セベロドネツク市では、ロシア軍の砲撃を受け化学工場で火災が起きた。米国ではガソリン価格が平均で1ガロン=5ドルを初めて突破した。

  バイデン米大統領は11日、ウクライナにロシアが侵攻してくるとゼレンスキー大統領に攻撃の始まった2月24日より前に警告したものの、耳を貸してもらえなかったと述べた。ロシアのプーチン大統領が全面的な侵略を仕掛ける可能性は現実離れしたものに聞こえたかもしれないと認め、「彼らがなぜ聞きたくなかったかは分かる」と話した。

  ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

東部の要衝セベロドネツクの化学工場で火災−ウクライナ

  ウクライナ国営のウクルインフォルム通信は、ロシア軍の砲撃を受け東部ルガンスク州の要衝セベロドネツク市にあるアゾト化学工場で「激しい火災」が起きたと同州のガイダイ知事が述べたと報じた。数時間に及ぶ重火器による攻撃で油に引火したと知事は説明した。

独仏伊首脳、共にウクライナ入りすることを検討−独紙ビルト 

  ドイツ紙ビルトの日曜版は、ドイツで26−28日に開催される主要7カ国(G7)首脳会議の前に、ショルツ独首相とフランスのマクロン大統領、イタリアのドラギ首相は欧州が結束してウクライナを支援していることを示すため、共にウクライナを訪れることを検討していると報じた。フランス、ウクライナ両政府に近い関係者が述べたという。

米ガソリン平均価格、1ガロン=5ドル突破

  米国のガソリン価格が平均で1ガロン=5ドルを突破し、米消費者に新たな痛みをもたらしている。バイデン大統領はロシアのウクライナ侵略がガソリン価格高騰に影響していると非難している。

欧州委員長、キーウ訪問でウクライナのEU加盟申請を後押し

   欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は11日、ウクライナの首都キーウを予告なしで訪問した。ロシアのウクライナ侵攻開始後、同委員長がキーウを訪れたのは2回目で、ゼレンスキー大統領と会談した。同委員長によると、当局はウクライナのEU加盟申請関連の作業に日夜取り組んでいる。欧州委は17日、ウクライナにEU加盟候補国の地位を付与すべきだと勧告する見通し。

欧州委員長がウクライナを予告なしで訪問−ゼレンスキー氏と会談

米国防長官、中国の「威圧的行動」に抵抗するアジア諸国への支援表明

  オースティン米国防長官は11日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で演説し、中国の「威圧的行動」に抵抗するアジア諸国を支援する考えを表明。太平洋地域でウクライナ危機が繰り返される事態を防止するために必要な取り組みだと述べた。

米国防長官、中国の「威圧的行動」に抵抗するアジア諸国への支援表明

プーチン氏の帝国拡大発言、エストニア首相とラトビア外相が批判

  ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を18世紀のピョートル1世(大帝)によるロシア帝国拡大に例えたことについて、バルト3国であるエストニアのカラス首相とラトビアのリンケービッチ外相は強く批判した。

ウクライナ、ドンバスへの兵器供給加速を−ジョフクワ大統領府副長官

  ウクライナのジョフクワ大統領府副長官はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ドンバス地方を巡る戦闘でロシア軍はウクライナ軍に数で勝り、軍備もそろっていると述べ、「極めて厳しい。重火器の即時供給に大きくかかっている」と訴えた。

マクロン仏大統領がウクライナ訪問へ、具体的な日程は未定

  フランスのマクロン大統領はウクライナ訪問を計画しているが、具体的な日程は決まっていないと、大統領府高官が記者団に語った。同大統領がウクライナを来週訪問すると、一部メディアが報じていた。マクロン氏は14日にルーマニアのフランス軍駐留基地を訪れ、15日には欧州連合(EU)加盟を申請しているモルドバを訪問する。

  マクロン氏は最近、ロシアを辱めるべきではないと発言し、他のEU加盟国の間で懸念が広がっていた。この懸念を和らげようと、ロシアは占領した地域を放棄しなければならないと、同高官は述べた。

ウォレス英国防相がウクライナ訪問、ゼレンスキー氏と会談

  ウォレス英国防相は今週、ウクライナを2日間にわたって訪問し、ゼレンスキー大統領およびレズニコフ国防相と会談した。英国防省が10日発表した。

  国防省は発表文で、訪問の目的は「英国の継続的な支援が確実にウクライナ側の要求に合致し、前線での状況に対応できているようにするため」だと説明。ウォレス、ゼレンスキー、レズニコフの3者は英国が現在供給している装備や訓練、およびウクライナ軍の国防で英国に可能な追加支援について協議したという。

ロシア中銀、政策金利1.5ポイント引き下げ9.5%に

  ロシア中央銀行は10日、政策金利引き下げを発表した。通貨ルーブルが引き続き上昇圧力にさらされていることや経済が制裁で打撃を受けていることに対応し、ウクライナ侵攻前の水準まで金利を引き下げた。

ロシア中銀、政策金利1.5ポイント引き下げ9.5%に−予想以上の利下げ

米国務長官、英国人ら捕虜への死刑判決を深く懸念

  ロシアが実効支配するウクライナの「ドネツク人民共和国」の裁判所がウクライナ側に立って戦い捕虜となった英国人2人とモロッコ人1人に死刑判決を言い渡したとの報道を巡り、ブリンケン米国務長官はツイートで、「われわれは偽の『裁判』と、ウクライナ軍に加わった合法的な戦闘員に対する判決の報道を深く懸念している」と述べた。

米財務長官、英がタンカー保険契約禁止ならロシア産石油滞留も

  イエレン米財務長官はニューヨーク・タイムズ紙主催のイベントで、EUのロシア産原油を運搬する船舶の保険契約禁止措置について、「英国が禁止に賛同する可能性が非常に高く、そうなればロシア産石油のかなりの量を封じ込める効果があるだろう」と述べた。

ウクライナ1−3月GDPは前年同期比15.1%減−15年以来の大幅減少

  ウクライナの1−3月(第1四半期)国内総生産(GDP)は前年同期比15.1%減と、2015年以来の大幅な減少となった。同国統計局が暫定データを発表した。ロシアは2月にウクライナ侵攻を開始した。前期比(季節調整済み)は19.3%減。

ウクライナはIMFとの新たな合意求める、財政強化のため−財務相

 ウクライナのマルチェンコ財務相は9日、同国が国際通貨基金(IMF)と新たな融資プログラムで合意する必要があると述べた。侵攻するロシア軍を撃退するため財政と外貨準備が限界に達していると指摘した。

ウクライナはIMFとの新たな合意求める、財政強化のため−財務相

 

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