(ブルームバーグ): 来週のドル・円相場は上昇し、1ドル=135円を超えて上値を模索する展開もありそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の経済予測で強気の利上げ見通しが示される可能性があり、これを受けた米金利上昇が相場を一段と押し上げるとみられる。また、日本銀行の金融政策決定会合で緩和的政策は据え置きとみられ、改めて日米金融政策の違いに着目した円売りが強まりそうだ。

市場関係者の見方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジスト

来週のドル・円は強い地合いの中、FOMCの経済予測でドットチャートの上方修正や中立金利の水準が上がるかがポイント引き上げられた場合、日米金融政策の違いへの注目に火が付き、ドル・円は2002年1月高値135円15銭を超え、136円を試す可能性もあるただ、上方修正の可能性は織り込んでいるように見え、FOMC後は少しスピード調整の可能性も。また、ドットチャートや中立金利が現状維持だった場合は、期待の剥落などから自律調整的に132円割れまでの下落もその後の日銀会合では現状の政策維持でノーサプライズになりそうだが、今週の黒田東彦総裁の発言が繰り返し円売りの口実にされたように、改めて円売りの口実にされる可能性が高いFOMCを受けて135円にしっかり乗せていた場合には、日銀会合後に140円に向けて上値を模索するリスクはある。水準調整していたとしても、135円台に乗せて再上昇し始める可能性はある

来週の注目イベント

14ー15日:FOMC開催。15日に声明と経済予測公表、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見16−17日:日銀会合を開催。17日に金融政策を公表、黒田総裁が記者会見

来週の主な予定

主な欧州中央銀行(ECB)高官発言予定:13日:デギンドス副総裁14日:シュナーベル理事、ナーゲル独連銀総裁、パネッタ理事15日:ラガルド総裁16日:ビルロワドガロー仏中銀総裁主要国経済指標など:14日:5月の米生産者物価指数15日:5月の中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資、6月の米NY連銀製造業景況指数、5月の米小売売上高16日:5月の日本貿易収支、5月の豪雇用統計、スイス中銀が金融政策、英中銀が金融政策、5月の米住宅着工件数、6月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数

関連記事:

調査リポート:日銀6月会合でほぼ全員が現状維持を予測

日銀の年内緩和修正観測が後退、140円に円安進行で対応も−サーベイ

©2022 Bloomberg L.P.