(ブルームバーグ): サマーズ元米財務長官は、5月の消費者物価指数(CPI)がインフレのピーク説を打ち砕いたと指摘した上で、連邦準備制度理事会(FRB)は犯した過ちについて説明できておらず、信頼を傷つけたことにも気付いていないと断じた。

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  5月のCPI発表後、サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンで「インフレのピーク説は『一過性』説と同様、間違いの類いであることがはっきりした」と指摘。「3月時点の予想で金融当局は年末までにインフレ率が2%台に下がるだろうとしていたが、率直に言って、その時点で妄想だったし、今となってはさらにばかげたものにさえ見える」と語った。

  さらに「金融当局はうまい言葉を並べている」ものの、昨年から今年初めにかけて犯した過ちのダメージが「どれほどかを理解していないのではないか」と発言。「それらのミスは、当局が根本的に信頼を得ていないことを意味する」と述べた。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は来週の会合と7月会合での0.5ポイントずつの利上げを示唆している。しかし、サマーズ氏は「これまでは今後2カ月間に25−50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の幅で利上げすることが議論がされてきたが、より実りある議論は50−75bpだと考える」と述べた。

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  ハーバード大学教授でブルームバーグテレビジョン寄稿者であるサマーズ氏は金融当局に対し、当局者の予測がなぜ「こうも劇的に」かつ何度も間違っていたのか調査するように促した。

Summers Says Fed Forecasts Look Ridiculous, Warns on Rate Delay(抜粋)

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