(ブルームバーグ): 米国債相場が10日に大幅下落し、2年債と5年債の利回りはそれぞれ2008年以来の高水準となった。同日発表された5月の米消費者物価指数(CPI)統計で、前年同月比の伸びが市場予想に反して加速したことを受け、米金融当局が今後数カ月、一段と積極的な利上げを迫られるとの観測が強まった。

米CPI、前年比8.6%上昇に加速−FRBとバイデン政権に圧力 (3)

  インフレがピークを付けた兆しを探していた投資家は5月CPIの数字に驚き、短期金融市場では6月と7月、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ポイントずつの利上げが織り込まれた。

FRB、大幅利上げ9月まで継続観測−0.75ポイントとの見方も強まる

  バークレイズは大手金融機関の中で初めて、6月14、15日の会合で0.75ポイント利上げが決定されるとの予想を示した。金利スワップ市場は、7月にこの幅での利上げが行われる確率を五分五分と織り込み始めた。

  10日の市場で2年債利回りは一時24ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇し、3.05%をつけた。

  5年債利回りは19bp上昇し、3.25%余り。30年債利回りは7bp上昇の3.23%にとどまったため、5年物と30年物の間で逆イールドが発生。米金融当局の引き締めによって経済成長が著しく減速し、リセッション(景気後退)を招くリスクが示唆された。

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