(ブルームバーグ):

サマーズ元米財務長官は12日、リセッション(景気後退)のリスクが見える中、40年ぶりの高水準に加速したインフレの重大さを今週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で認識するようパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局に求めた。

  サマーズ氏はCNNの番組で、「インフレが現状ほど高く、失業率が今と同じほど低いと、必ずと言っていいほど2年以内にリセッション入りする」と指摘。インフレに関しては「連邦準備制度の予測はあまりに楽観的な傾向があり、問題の重大さを十分に理解するよう期待している」と語った。

  サマーズ氏は向こう1年以内のリセッションのリスクを言及した一方、今後2年以内に起こる確率の方が「5割を上回る」と述べた。

  昨年から高インフレを予測していたサマーズ氏は、インフレの道筋はロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻とそれに伴う石油価格への影響次第だと指摘。インフレ率が「さらに上昇するリスクがある。極めて急速に減速する可能性があるとは思わない」と語った。

  5月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.6%上昇と、伸びが加速し、物価圧力が米経済に定着しつつある兆候を示唆した。

  また、ウクライナでの戦争が続く中では、1ガロン当たり5ドルを超えるガソリン価格高騰について、バイデン政権が押し下げに向けてできることは「多くない」と発言。その上で、中国とのより「戦略的な」関税政策を追求すれば、米国の消費者物価や生産者物価の抑制に寄与すると付け加えた。

Summers Cites Recession Risk With Inflation at New 40-Year High(抜粋)

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