(ブルームバーグ): 超党派の米上院議員が新たな銃規制法案について暫定合意に達した。米国では先月、テキサス州やニューヨーク州で銃乱射事件が相次いだ。

  民主党のマーフィー議員と共和党のコーニン議員が率いる20人の上院議員グループが12日に声明で発表した。それによると、合意には潜在的に危険な所有者から裁判所が銃を押収することを認める「レッドフラッグ」法導入で州を支援することや、精神衛生サービスや学校の安全性のための追加予算が含まれる。

  若年層の銃購入者の身元調査向けの記録を改善する条項や、そうした調査の全国的システムに家庭内暴力の犯罪歴や禁止命令の記録が確実に含まれるようにすることでも合意した。また、銃の不法な代理購入や違法取引、ライセンス義務を違法に回避する行為に対する新たな刑事罰を導入する。

  注目に値するのは共和党議員10人が合意に加わったことだ。上院で予想される議事進行妨害(フィリバスター)を終わらせるのに十分な数となる。

  米議会では長年にわたって銃規制法案がほとんど進んでいなかったため、今回の合意は大きな前進だが、今後は法案の作成で全ての詳細を詰める必要がある。

  バイデン大統領は、「言うまでもなく、私が必要だと考えるものを全て行うものではないが、正しい方向への重要なステップを反映し、この数十年間で最も重要な銃規制法案が議会を通過することになる」と合意を歓迎。「超党派の支持がまとまったことで遅れの言い訳はない。上下両院を迅速に通過させない理由はない」とした。

  民主党のシューマー上院院内総務は「できるだけ早期に」上院本会議で採決したいと述べた。

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