(ブルームバーグ):

米国株は今年に入り大きく下落しているが、米モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは、企業利益と低調な消費者需要を巡るリスクを株価はまだ完全には反映していないとみている。

  マイケル・ウィルソン氏率いるモルガン・スタンレーのストラテジストは13日付リポートで、「株式リスクプレミアムは、マージン圧力と需要低下により増している成長リスクを反映していない」との見方を示した。

  インフレ退治を図る米金融当局の継続的な利上げが見込まれる中、冷え込む消費者心理は米国の株式や経済の重大なリスクになるとも指摘した。

  デービッド・コスティン氏率いるゴールドマンのストラテジストは、米国企業の利益見通しは依然として高過ぎると述べ、今後さらに下方修正されると予想した。

  コスティン氏はS&P500種株価指数が年初から大幅下落となっているが、「株式のバリュエーションはまだ大きくは低下していない」と指摘。驚異的な高インフレを示すデータは「米金融当局のインフレとの闘いが株のバリュエーションに上限を設けた」ことを示していると述べた。

  米国のインフレ率は5月に40年ぶりの高水準になったほか、6月の米消費者マインド指数は過去最低水準に落ち込んだ。

米消費者マインド指数、過去最低に落ち込む−インフレ加速が打撃 (1)

  ウィルソン氏は「センチメントの低下は需要という観点から経済と市場にとってリスクになるだけではなく、10日発表の消費者物価指数(CPI)と合わせ、米金融当局がインフレ退治に向けタカ派的な道を進み続ける根拠となる」と指摘した。

 

(抜粋)

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