(ブルームバーグ): ロシアのサンクトペテルブルク国際経済フォーラムは、国内外の実業界幹部が常に出席を熱望するイベントだった。当局の歓心を買おうと、派手なパーティーや大型投資の発表が行われることも恒例だった。それがウクライナ侵攻で、様相は一変した。

  微妙な問題だとして匿名を条件に語った関係者によると、今年の同フォーラムで出席が確認されることすら嫌がる実業界幹部は多い。制裁対象になりかねないとの懸念からだという。少なくとも実業界の要人2人は、プーチン大統領の演説への出席を回避するため早めにフォーラムから引き揚げる計画だと語った。同氏演説は過去にはイベントのハイライトだった。

  今月15−18日に開かれる同フォーラム主催者のロスコングレスに対し、一部の出席予定者は名札のバッジに名前を表記しないよう要請した。ロスコングレスはコメントの要請に応じなかった。

  ロシアは前例のない国際制裁を受け、過去数十年で最悪のリセッション(景気後退)に陥る見通しだが、当局者は「新世界での新たなチャンス」をうたい文句に、25周年を迎える同フォーラムを平常通り開催しようとしている。

  フォーラムのウェブサイトには、ロシアが時に核戦争をちらつけせるほどエスカレートした西側との対立についてほぼ記載はない。ただ、ロシア国外で発行されたビザやマスターカードなどのカードは制裁で使用できないため、外国人投資家には現金を持参するよう呼び掛けている。

  同フォーラムはプーチン氏肝いりのイベントで、過去にはフランスのマクロン大統領、中国の習近平国家主席、インドのモディ首相らが出席した。ロシア国営タス通信によると、今回の出席者はアフガニスタンのタリバン代表、ミャンマー軍事政権の投資担当相、ベネズエラの中銀総裁、エジプト、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)、旧ソ連諸国の当局者ら。過去に出席した外国の代表者数と比べると、わずかでしかない。

  西側は政府の制裁にもかかわらず、在モスクワの経済団体幹部は出席するもようで、主催者による出席者リストにフランス、イタリア、カナダ、米国の名前がある。在ロシア米国商工会議所は参加を確認した。

 

 

‘Party Like a Russian’ Turns Toxic at Putin’s Flagship Forum(抜粋)

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