(ブルームバーグ): 米消費者は今後1年の物価上昇ペースが一段と加速し、支出が過去最高水準に膨らむとみていることが、ニューヨーク連銀の最新調査で明らかになった。

  同連銀の消費者調査によると、向こう1年のインフレ期待(中央値)は5月に6.6%と、4月の6.3%から伸びが加速。2013年6月に調査が開始されてからの最高水準と一致した。家計支出の伸び見通しは過去最大の9%で、5カ月連続の増加となった。

  米インフレ率は5月に40年ぶりの高水準に加速し、物価圧力が経済に定着し消費者心理を弱めていることを示唆。米金融当局が一段と積極的な対策を迫られるとの観測が高まり、トレーダーの間では今週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ポイント利上げ観測が大勢となっている。

  NY連銀調査では、インフレ率が向こう1年間に10%に達すると予想したのは回答者の4分の1に上った。一方で、向こう3年間のインフレ見通し(中央値)は横ばいの3.9%で、インフレ期待の安定を目指す米金融当局にとっては明るい兆候となった。

  調査では物価高騰以外の面でも市民の暗いムードが浮き彫りになり、米失業率が向こう1年で上昇する確率については中央値で38.6%と、3カ月連続で上昇。21年2月以来の高水準となった。

  向こう1年間の家計状況の見通しは5月に悪化。今より悪化すると回答した割合は13年半ばの調査開始以来最高となった。

(調査結果の詳細を追加して更新します)

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