(ブルームバーグ): 日本の5月の貿易収支は2兆3847億円の赤字と、過去2番目の大きさだった。中国の都市封鎖や供給制約の影響で輸出が抑えられる中、資源価格の上昇や円安進行を背景に輸入は3カ月連続で最高を更新した。財務省が16日発表した。

  貿易赤字は10カ月連続で、2012年7月から15年2月まで32カ月連続以来の長さ。

  輸入額は前年同月比48.9%増と16カ月連続プラス。原粗油(147.2%増)、石炭(267.7%増)、液化天然ガス(154.7%増)が寄与した。数量ベースでは4.7%増と4カ月ぶりに前年を上回った。

  輸出額は15.8%増と15カ月連続の増加で、鉄鋼や鉱物性燃料の伸びが目立った。地域別では中国向けが0.2%減と2カ月連続のマイナス。減少率は前月(5.9%減)から縮小した。対米は13.6%増と8カ月連続プラス、対欧州は10.6%増と15カ月連続プラスだった。数量ベースでは3.5%減で3カ月連続のマイナス。 

エコノミストの見方

SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミスト:

ウクライナ危機を受けてドル建てのコモディティ−が上がっていることが赤字拡大の一番の要因。円安も加速してきている5月の輸出は中国のゼロコロナの影響が残っているイメージ。中国統計では影響は4月がピークだが、中国以外には供給制約で影響が残っている輸出の滞りは生産活動を圧迫する。4−6月の生産は基調としては上向きだろうが、戻るペースが鈍っている中国のゼロコロナ規制が再び強化されなければ、7−9月は影響が薄れて生産が戻り、輸出にプラスになるだろう

(詳細とエコノミストコメントを追加して更新しました)

©2022 Bloomberg L.P.