(ブルームバーグ):

資産運用大手のパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、ロシアをデフォルト(債務不履行)に追いやる厳しい制裁が投資家に及ぼす影響について米財務省に警告した。

  PIMCO幹部は、運用会社がロシア関連資産の評価額引き下げを迫られた場合に米年金基金に発生する損失を財務省に説明した。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  ロシアがデフォルトすれば、債権者に支払われるはずだった外貨準備がプーチン大統領の手元に残り、軍事資金が増えることになるとも説いた。非公表の問題だとして関係者らは匿名を条件に語った。

  先月発表された1−3月(第1四半期)の保有資産報告によると、PIMCOは最大ファンドの「インカム・ファンド」で約18億ドル(約2400億円)相当のロシア国債を持ち、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を通じたエクスポージャーもある。

  PIMCOの広報担当者は「顧客に対する受託者責任を考慮して、ロシアが債務不履行に陥った場合の重要な結果の幾つかを説明するために米財務省と接触した」と明らかにした。

  ロシアは全ての債務を履行しているとしているが、米国と欧州連合(EU)の制裁強化でロシアからの支払いは外国人投資家の元に届いていない。このため外貨建てロシア債を保有する運用会社は厄介な立場に追い込まれている。

  米財務省外国資産管理局(OFAC)の担当者はロシア制裁に関するPIMCOとの話し合いについてコメントを控えた。

Pimco Warned US Treasury That Russia Sanctions Will Hit Pensions(抜粋)

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