(ブルームバーグ): 米銀ゴールドマン・サックス・グループはフィンテック企業や航空会社、電子商取引会社といった顧客を対象に、数日持続する為替レートを提供する準備を進めている。1日当たり6兆6000億ドル(約890兆円)が取引される世界の為替市場で、変動による影響を回避する一助になることを目指す。

  ゴールドマンは数分間続く為替レートの提供を開始しているが、今後数週間にこれを拡大する計画だ。同行で為替ソリューションズとストラクチャリングを担当するエグゼクティブディレクター、アッバス・カミサ氏が明らかにした。企業のリスクヘッジを支援し、異なるレートで多数の取引を強いられる事態からこうした企業を守ることが目的だという。

  同様のサービスを提供している銀行は他にも複数あるが、こうしたレートに効果的かつ透明性をもってアクセスするのは難しいと複数の顧客から報告を受けていると、ゴールドマンの幹部らは述べた。

  大半の企業は現在、スポット市場とフォワード(先渡し)の組み合わせを通じ為替を管理する必要がある。ゴールドマンの新たなサービスでは、顧客は銀行側のポジションに対する外為リスクを反映させる形でプレミアムを支払うことが可能。銀行側は取引量や取引通貨の種類、顧客が必要とする期間を基に価格設定を変更する。

  カミサ氏はインタビューで、「顧客企業はコストを正確に把握しながら、数分から数時間、数日、週末、最終的には数カ月にわたるレート設定を求めることができる」と述べた。

  IT大手のマイクロソフトや出会い系アプリ「ティンダー」運営のマッチ・グループをはじめとする米各社は、ドル高が業績に悪影響を及ぼしていると投資家や企業に警告。マッチは5月に行った1−3月(第1四半期)の決算説明会で、急激な円安やユーロ下落を受け前年と比べ通年の為替コストが4000万ドル増えるとの見通しを示した。

 

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