(ブルームバーグ):

米利上げ幅見通しを目覚ましい勢いで引き上げた市場は、今度は利下げが必要になる時期に目を向けつつある。その織り込み具合は利上げ見通しと同様に積極的だ。

  短期金融市場は今月と来月に米金融当局が前例のない0.75ポイントの利上げを実施し、その後も追加引き締めが続くとの見通しを急速に織り込んだ。その一方で、2年以内に0.75ポイントの利下げがあるとも見込む。

 

  

  フィル・インベストメント・マネジメントの債券担当グローバル最高投資責任者(CIO)、スティーブ・エリス氏は「経済は台風の目に入っている。インフレが主要なリスクでありながら、話題はリセッション(景気後退)とハードランディングに移りつつある」と指摘。「米金融当局は慎重にならなければならない。多くの要因が作用しているからだ。引き締めが行き過ぎ、後で巻き戻しが必要になる可能性はある」と述べた。

  大幅な米利上げを見込むポジション構築をトレーダーが急ぐ中で、今回の引き締めサイクルにおける金利のピーク予想は上昇し、そこに行き着くと予想される時期は3カ月前倒しされた。同時に金融緩和を見込むポジションも一様に積まれている。来年末までに利下げが開始され、24年半ばまでに0.5ポイントの追加利下げがあると見込まれていることを、1カ月のフォワードのオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は示している。

 

Traders Are Betting Fed Will Cut Rates in 2023 After Steep Hikes(抜粋)

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