(ブルームバーグ):

東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。米国の積極的な利上げ姿勢が改めて意識される中、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に急低下した米金利が反発したことに伴い、一時1ドル=134円台後半まで値を切り上げた。その後は米金利と共に伸び悩み、あす発表の日本銀行の金融政策を巡る不透明感も上値を抑えた。

市場関係者の見方

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

市場が4%程度の利上げ到達点を織り込んでいたことや、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言などハト派的部分を捉えて、FOMC後はいったん材料出尽くしとなり、ドル売りに反応もっとも、積極利上げを進めることや今後の消費者物価指数(CPI)次第で再び大幅利上げのリスクがあることを含め、米金利が落ち着いたという状況ではなく、ドル・円の底堅さは残る次の注目は日銀の金融政策決定会合。国内債券市場が思惑で動きやすく、ドル・円も振れやすいだろう

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジスト

FOMC後はパウエル議長の言葉がかなり先行したが、決して米金融政策がハト派になったわけではないというのを改めて確認しながら上昇しているのだろう−米金利とドル・円きょうのところはドル・円は底堅く上昇方向だと思うが、あすの日銀会合がどうなるか不透明というところで、次第に上昇も落ち着いてくるのではないか

しんきんアセットマネジメント投信の加藤純チーフマーケットアナリスト 

日銀が10年金利のレンジを将来的に見直すと外国勢中心に期待値が上がっている。このため、日銀会合で何も出ないとドル・円が再び135円をトライして突破する可能性もある一方、米国の75ベーシスポイント(bp) の利上げにより市場にインフレに対する安心感が出てきたため、米長期金利の上昇余地は以前よりは限定的。今の段階ではドル・円は上がっても直近高値の135円59銭トライがせいぜい

背景

FOMC、75bp利上げ−7月は75か50bpの公算大とFRB議長パウエル議長:75bp利上げが普通になるとは想定せず同議長発言を受けて米10年債利回りは前日に19ベーシスポイント(bp)下げて3.28%台。一方、16日のアジア時間の取引では一時3.38%付近まで上昇、その後3.30%程度に伸び悩み日銀会合注目点:金融政策や対話の修正に関心、円安・金利上昇が急進

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