(ブルームバーグ): 15日の欧州株は反発。前日までは2020年3月以来の長期連続安だった。欧州中央銀行(ECB)が債券利回り上昇を巡る市場の緊張に対処すべく、新たなツールの開発を指示したことが材料視された。
ストックス欧州600指数は1.4%上昇。ECBの緊急発表を受け、イタリアのFTSE・MIB指数は2.9%高と、3月半ば以来の高い伸びを示した。
ECB、国債利回りの不適切な上昇に対応する新ツール開発を指示
欧州債市場ではイタリア債が急伸。ECBの緊急対応が響いた。
イタリア10年債利回りは急低下。ECBが2020年3月にパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を発表した日以来の大幅な低下となった。
ドイツ債とのスプレッドは一時32bp縮小し、211bpとなった。
短期金融市場ではECBの利上げ観測が後退。来月の会合では33bpが織り込まれているが、前日からは10bp低下した。
英国債利回りはブルスティープ化。16日の金融政策発表では36bpの利上げが織り込まれ、50bp利上げの確率はほぼ五分五分となっている。
6月15日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
European Stocks Rise Before Fed as ECB Works on Crisis Tool
(抜粋)
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