(ブルームバーグ): ドイツとフランス、イタリア、ルーマニアの首脳がウクライナの首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談。同国が欧州連合(EU)の加盟候補国となることに支持を表明した。

  4カ国首脳は夜行列車でキーウ入りした。欧州委員会は17日にウクライナのEU加盟候補国の地位付与を勧告する見込みで、これを前に連帯を示す意図がある。またウクライナへの重火器供給が遅いと批判された独仏伊の3カ国には関係修復の狙いもあったとみられる。

  ロシアが欧州向けのガス供給を削減し、欧州の天然ガス価格は急騰。ロシアは技術的な理由だと説明しているものの、イタリアのドラギ首相は「うそ」だとし、「ガスの政治的な利用だ。小麦も同様に利用されている」と非難した。

  北大西洋条約機構(NATO)加盟国はウクライナの防衛支援と東部の軍備強化を議論するためブリュッセルで国防担当相会合を開催した。

  ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

独仏伊、ウクライナのEU加盟候補国入りを支持

  ドイツのショルツ首相とフランスのマクロン大統領、イタリアのドラギ首相はキーウを訪問し、EU加盟を目指すウクライナの取り組みに支持を表明した。ウクライナのEU加盟を勢いづかせ、ロシアからの防衛を後押しする姿勢を示した。

  3首脳はロシアの侵攻を非難し、戦争犯罪の疑いについて調査を呼び掛けた。このキーウ訪問にはEUの東部加盟国の代表としてルーマニアのヨハニス大統領も同行。ロシアの侵攻開始以降で最も注目を集める訪問団となった。マクロン大統領は「われわれ4人とも、ウクライナがEU加盟候補国の地位を今すぐ得ることを支持している」と述べた。

ロシア高官:制裁の影響、懸念されたより小さい−サンクト経済フォーラム

  プーチン大統領肝いりのサンクトペテルブルク国際経済フォーラムで、複数のロシア政府高官は同国は当初懸念したよりも持ちこたえていると声をそろえた。ウクライナ侵攻を巡り前例のない国際制裁を受ける中で、国内生産で取り組む新たなモデルを強調した。同フォーラムは過去に世界の要人や世界的企業の最高幹部らが出席したが、今年は外国からの参加者は少なく、国内企業関係者や中東やアジア、ロシアが支援するウクライナ分離主義者の支配地域からの参加者らが会場を埋めていると、複数の出席者が明らかにした。

欧州天然ガス価格が急伸、一時24%高

  16日の取引で欧州天然ガス価格が急伸。ロシアが欧州向けの主要なガス輸送ルートで供給を絞り、消費国はロシア産ガスなしで経済を運営するという見通しに向き合わざるを得なくなっている。

欧州天然ガス価格が急伸、一時24%高−ロシア産ガス供給が減少

ガスプロム、オーストリアのOMVにガス供給減らすと通告−ベドモスチ

  ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムはオーストリアの石油会社OMVに対し、天然ガス供給を減らす計画だと通告した。ロシア紙ベドモスチがOMVの担当者を引用して報じた。

米国、ウクライナに10億ドルの安全保障支援へ−バイデン氏

  バイデン米大統領はゼレンスキー大統領との電話会談で、ウクライナの安全保障支援のため10億ドルを追加提供すると伝えた。発表文で明らかになった。この支援にはミサイル発射装置や海岸防衛用の兵器、弾薬、高度ロケットシステムなどが含まれるという。

米国がウクライナに10億ドルの追加軍事支援、対艦ミサイル発射装置も  

プーチン氏が穀物輸出再開に同意する可能性低い−欧州高官

  複数の欧州高官は、ロシアとウクライナが国連主導の協議に今週参加する可能性があるものの、ウクライナの穀物輸出再開にプーチン大統領が同意する可能性については楽観していないと述べた。

Ukraine Latest: Draghi Decries ‘Political’ Use of Gas by Russia(抜粋)

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