(ブルームバーグ): 16日の欧州株は下落。米金融政策当局が1994年以来の大幅な利上げを決定したため、市場が意識するリスクがインフレ加速から経済成長に移った。

  ストックス欧州600指数は2.5%安。2021年2月以来の安値に沈んだ。業種別では小売りや化学、テクノロジー銘柄が特に売られた。フランスのCAC40指数も下落、1月の高値から20%下落して弱気相場入りした。

  トレシスの投資責任者、シルビア・ガルシア・カスタノ氏は「米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定は予想通りだったが、インフレは短期的には高止まりする。それが経済成長にどう影響するのかという疑問も残る」と述べた。

 

 

  欧州債市場ではドイツ債が一時の大幅な下げを縮小した。リセッション(景気後退)懸念で株が売られる中、ドイツ債に安全資産としての逃避需要が集まった。スイス国立銀行(中央銀行)が予想外の利上げを発表したことから、ドイツ5年債利回りは過去最大の上げに迫る場面もあった。

  イタリア債は上昇。ドイツ債とのスプレッドは一時200ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を下回った。ECBが市場の断片化を阻止するための新たな政策手段として債券購入を行う場合、保有する他の債券を同時に売却する可能性が高いとの関係者の情報が報じられたことが手掛かりだった。

  英国債は利回り曲線の大幅なベアフラット化が後退した。イングランド銀行(英中央銀行)は25bpの利上げを発表。インフレ抑制に必要ならば、より大規模な行動を取る用意があることをこれまでで最も明確に示唆した。2年債利回りは09年以来の大幅な上昇に迫る場面もあった。

6月16日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

European Stocks Drop After Fed as Attention Turns to Inflation 

(抜粋) 

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