(ブルームバーグ):

米クリーブランド連銀のメスター総裁は、米経済がリセッション(景気後退)に陥るリスクが高まりつつあると指摘した。またインフレ率が当局目標の2%に戻るには数年を要するとの見解を示した。

  総裁は19日、CBSの番組「フェース・ザ・ネーション」で、物価が抑制されていると確信できるようになるには、物価上昇圧力が緩和しているという「説得力ある論拠」を前月比でのデータで目にする必要があると述べた。

  米経済については、リセッションは予想していないとあらためて述べた一方、利上げの遅れが経済にダメージを与えたとの認識を示した。

  メスター総裁は「金融政策は実際よりもやや早い時期に方向転換できたはずだ。当局の行動が遅れたことも一因となり、リセッションのリスクは高まっている」と指摘。「経済は潜在成長率を若干下回るペースに減速しているが、それは問題ない」と加えた。

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  その上で、「こうした不確実性の強い時期には、われわれは機敏になる必要がある」と述べた。

  インフレ率については、「すぐに2%となることはない」とし、「2年程度かかるだろうが、低下はしていく」と語った。

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