(ブルームバーグ): イスラエルでは、ベネット首相率いる連立政権の崩壊を受け、4年足らずで5回目の総選挙が行われる見通しだ。

  ベネット氏は連立政権を組むラピド外相と20日遅くに記者会見を開き、国会(クネセト)解散に向け足並みをそろえる方針で一致したと表明した。政権発足時の合意に基づき、選挙が実施されるまでの間、ラピド氏が首相を務める。バイデン米大統領は来月、就任後初めて中東を歴訪し、イスラエルも訪れる予定となっている。

  連立政権の崩壊により、イスラエルで最も長く首相を務めた野党指導者のネタニヤフ前首相に政権復帰の機会が訪れる可能性がある。政権崩壊が伝えられた直後の動画で、ネタニヤフ氏は自身が率いる右派政党リクードを中心とする新政権樹立に意欲を示した。

  国会の解散が可決されれば、5カ月以内に選挙を行う必要がある。連立政権に加わる左派政党「メレツ」の報道官によると、選挙は10月末までに行われる可能性があるという。

  昨年6月に発足した連立政権は、汚職疑惑で係争中のネタニヤフ氏の退陣を主な目的として結成。宗教や政治的な立場が大きく異なる政党のほか、アラブ系政党も加わった寄り合い所帯で、政権存続は各党の妥協に左右されていた。

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