(ブルームバーグ):

米経済がリセッション(景気後退)入りする可能性はさらに高まったとの見方をゴールドマン・サックス・グループのエコノミストが示した。米国内総生産(GDP)成長率予測も引き下げた。

  20日のリポートによると、エコノミストは米経済が今後1年以内にリセッションに陥る確率を30%と見積もり、従来の15%から引き上げ。1年目に景気後退を回避した場合に2年目に陥る確率は25%と見ている。今後2年間での確率は48%となり、これまでの見積もりの35%から高まっている。

  ジャン・ハッチウス氏らエコノミストは「景気後退のリスクは高まり、より早期の可能性が高くなったとみている」とし 「当社の基本シナリオの成長軌道が低くなったことと、エネルギー価格がさらに上昇した場合、活動が急減速しても米連邦準備制度が高い総合インフレ率と消費者のインフレ期待に対して強力に対応せざるを得ないことがますます懸念されることが理由だ」と説明した。

  米金融当局は先週、1994年以来の大幅利上げに踏み切った。ゴールドマンのエコノミストは1960年代および70年代との類似は大きくなっているものの、賃金の伸びと高いインフレ期待は当時ほど定着してはいないと分析。

  「解消すべき主要な不均衡がない場合、幾分の引き締め過ぎによって引き起こされる景気の落ち込みは恐らく深くはないだろう。ただ、軽度の景気後退であっても失業率は平均で約2.5ポイント上昇する」と指摘。「もう1つの懸念は、財政および金融政策による対応が通常よりも限られる可能性があることだ」と付け加えた。

  エコノミストは4−6月(第2四半期)の成長率予測を2.8%で維持したが、7−9月(第3四半期)と10−12月(第4四半期)、23年1−3月(第1四半期)の見通しを下方修正し、それぞれ1.75%、0.75%、1%成長を予想した。

Goldman Warns US Recession Risk Now Higher and More Front-Loaded(抜粋)

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