(ブルームバーグ): 全米不動産業者協会(NAR)が発表した5月の中古住宅販売件数は、4カ月連続で減少し、ほぼ2年ぶりの低水準となった。高い物件価格と住宅ローン金利の急上昇で需要が抑制されたことを浮き彫りにした。

  米金融当局が40年ぶり高水準のインフレを抑制しようと積極的な利上げを実施していることを背景に、住宅ローン金利が2008年以来の水準に急伸している。また住宅価格の上昇が続いており、全米で住宅購入希望者の購買能力が損なわれる格好となっている。

  NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は発表文で「今年の住宅ローン金利急上昇が住宅購入能力に影響していることを踏まえれば、さらなる販売減少が今後数カ月に見込まれる」と指摘。「とはいえ、適正価格の住宅はすぐに売れている。住宅価格の上昇を抑え、買い手に一段の選択肢を与えるために、在庫水準がほぼ2倍に増える必要がなおある」と記述した。

  中古住宅在庫は前年同月から減少して、116万戸。販売に対する在庫比率は2.6カ月。歴史的には低い比率だが、4カ月連続で改善した。同比率は5カ月を下回ると、市場がタイトになっている兆候とみられている。

  中古住宅価格(季節調整前、中央値)は前年同月比14.8%上昇し、40万7600ドル(約5550万円)と過去最高を更新した。

  統計の詳細は表をご覧ください。

US Existing-Home Sales Slip to Almost Two-Year Low as Rates Rise(抜粋)

(統計の詳細を追加し、更新します)

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