(ブルームバーグ): 米国株が物色され、21日に株価が上昇した理由は誰にも分からないが、先週までの空売りペース加速は考察すべき事実の一つだ。

  ゴールドマン・サックス・グループが追跡調査するヘッジファンドは、弱気方向への投資を拡大し、空売りの額(ドルベース)は2008年の金融危機以降で最も大きくなった。モルガン・スタンレーとJPモルガン・チェースのプライムブローカー部門でも、顧客の弱気ポジションが増え、同様のトレンドが示された。

ヘッジファンド、猛烈ペースで米株売り−過去2日は金融危機前夜以来

  21日の相場反発で、そうした空売りの買い戻しが作用したと思われる兆しが見える。S&P500種株価指数の上昇率が2%を超えたニューヨーク時間正午(日本時間22日午前1時)時点で、空売り集中銘柄で構成するゴールドマンのバスケットは、S&P500種の約2倍の上げ幅となった。

  S&P500種の最高値からの下落率が20%を上回った今年の値下がり局面で、弱気ポジションは資金運用主体が何とか健闘する助けとなった。一方、そうしたポジションは、弱気投資家が買い戻しを迫られる場面では相場の反騰を促す方向に働く。

 

  ローゼンバーグ・リサーチ・アンド・アソシエーツのチーフエコノミスト兼ストラテジスト、デービッド・ローゼンバーグ氏は「空売りの買い戻しは株価を大きく押し上げる」としながらも、「今回の動きは、全体の下降トレンドの中で捉える必要がある。相場の急回復は、保有銘柄でなく貸借銘柄の動きということもあり得る」と指摘した。

 

 

 

 

Stock Rally Follows Biggest Hedge-Fund Shorting Binge Since 2008(抜粋)

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