(ブルームバーグ): 中国政府は新型コロナウイルス禍で打撃を受けた自国経済のてこ入れに向け、働きかけを強化している。劉昆財政相はさらなる成長支援策が検討されていると語り、政府系メディアは銀行にインフラプロジェクトへの融資拡大を呼び掛けた。

  政府は財政支出と地方特別債の発行を一段と加速すると、21日の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の会合で同相が語った。全人代のウェブサイトに掲載された新華社通信の報道で明らかになった。地方特別債の調達資金は主にインフラ投資に充てられる。

  新華社が同相の発言を引用して別途報じたところでは、当局は経済を支援する新たな政策ツールを検討している。さらに経済成長率を妥当なレンジ内に維持する取り組みの一環として、刺激策の実施前倒しや既存政策の執行加速、マクロ政策の調整強化も計画しているという。

  それとは別に、中国国務院系の経済日報は22日、一面の論説で、銀行は成長安定化を後押しするためインフラプロジェクトへの融資を強化すべきだと主張。国務院が最近公表した地方の道路修復や治水プロジェクトの多くは、金融システムの支援が必要だと訴えた。

  中国は今年に入り、新型コロナ感染拡大とロックダウン(都市封鎖)などで落ち込んだ景気を上向かせるため、インフラ投資拡大を目指すとともに企業向けの多額の減税措置を打ち出している。

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