(ブルームバーグ): 米財務省設立の前年に当たる1788年以降、米債券相場が今年のような著しい下落を経験したことはなかった。ドイツ銀行のストラテジストの最新の計算で明らかになった。

  ドイツ銀のクレジット戦略およびテーマティックリサーチ(主題分析)の責任者、ジム・リード氏は今週公表したリポートで、2022年が債券市場の歴史で最悪の年の一つだと分析した。

  10年国債に代わるベンチマークとして1830年代のボストン市債や、第1次大戦の戦費を賄うリバティー債(戦時公債)を使い、数世紀のリターンをつなぎ合わせたグローバル・ファイナンシャル・データ(GFD)の非従来型指数をストラテジストらは引用した。

  GFDの指数によると、米国の10年国債の年初来約10%という下落率は、債券相場の下げが25%を超えた1788年以降で最悪だ。

  これは投資家が今年耐えている困難を裏付ける一つの指標といえる。バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のストラテジスト、ジェフリー・ユー氏は「債券市場にとって、これまで全く経験のない悪事が重なる状況となっている」と指摘した。

  米10年国債利回りは3.14%と昨年末の1.51%から倍以上に上昇し、年間この時期のリターンをベースにすれば、1984年以降で最大の利回り上昇となる。

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