(ブルームバーグ): 債券相場は上昇。米国の長期金利がこの日の時間外取引で大幅に低下したことを受けて買いが優勢となった。日本銀行が先物決済に使われるチーペスト(受け渡し適格最割安)銘柄を含む指し値オペを継続していることも相場を支えた。

市場関係者の見方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介債券ストラテジスト

日銀の7−9月の国債買い入れ予定は増額予想があった中で据え置かれたので金利上昇要因だったが、欧米金利の低下という買い材料が強く意識された日銀の企業短期経済観測調査(短観)で大企業・製造業の景気判断が悪化したことでやや景気減速懸念から株安となり、債券市場にはサポートになった超長期債は軟調の理由である政策修正観測が後退したわけではなく、米長期金利もまだ高止まりすると考えている人が多いことから、本格的な割安修正の買いが入るかというと難しい

日銀オペ

日銀は午前10時10分の金融調節で10年国債を0.25%の利回りで無制限に買い入れる指し値オペを通知。買い入れ利回りは、先物決済に使われる残存7年程度のチーペスト銘柄の356回債、カレント銘柄の364回債とも0.250%備考:国債買い切りオペ (一覧表)

背景

6月30日の米10年物国債利回りは前日比8bp低い3.01%程度で終了。この日の時間外取引では一時2.93%台まで低下米10年債利回りは3%下回って推移−景気後退懸念高まる大企業製造業景況感プラス9に悪化、インフレ期待上昇- 日銀短観日銀:7−9月の長期国債買い入れ、前期から変更なし

新発国債利回り(午後3時時点)

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