(ブルームバーグ): 英銀HSBCホールディングスの債券調査グローバル責任者スティーブン・メジャー氏は23日、米国の景気下降懸念が強まっており、債券投資家はすでに米金利サイクルのピークを織り込みつつある公算が大きいとの見方を示した。

  以前から債券強気派で知られるメジャー氏はブルームバーグテレビジョンの番組で、米金融当局にとって「一定のタカ派色を維持することが好都合」だと述べ、「なぜならピークに達したようだと見られれば、金融環境が緩み、政策が機能しなくなるためだ」と指摘した。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は今月、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75ポイント引き上げ、1994年以来の大きな利上げを決定。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は極めて強い物価上昇圧力を抑えるため、大幅な追加利上げも示唆した。

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  ただ、米国がリセッション(景気後退)に向かっているとの懸念も台頭。パウエル議長は今週の議会証言で、急激な利上げが米経済をリセッションに陥れる可能性があると、これまでで最もはっきりと認めた。

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  米10年国債利回りはアジア時間23日の取引で3.1%だが、フォワードデータは6カ月後でも3.23%程度であることを示す。「米金融当局は恐らく望むところにマーケットを動かした。市場はそれをすでに嗅ぎ取っている」とメジャー氏は語った。

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