(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)業界に積極的に投資してきた韓国の老舗投資信託会社が米テスラへのエクスポージャーを過去最低水準に減らす一方、中国勢に資金をシフトしている。

  韓国投資信託運用は2017年の創業以来テスラ株を持ち続けているが、今年に入り純資産総額に占める保有比率を一時の9%から3%未満へと段階的に縮小した。

  同ファンドの資産1兆1500億ウォン(約1200億円)を運用するファン・ウテク氏はインタビューで、「株式へのエクスポージャーを減らし、主要保有株の利益を確定することで、ポートフォリオのボラティリティー低下を狙った」 と説明した。

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  ファン氏はテスラから引き揚げた資金の一部は中国のEVメーカーに流入し、韓国投資は3月と4月に「過度に値下がりした」比亜迪(BYD)や小鵬汽車などの銘柄を取得したと述べた。また、EV関連供給業者のスイスのABBと米イートンの株式を買い増し、現金保有を引き上げたという。

  韓国投資はこの3年、同種のファンドの98%を上回るリターンを上げてきた。テスラ株の長期的な好調が背景だったが、今年に入り運用成績は20%のマイナスとなっている。

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