(ブルームバーグ): 24日の米株式相場は続伸。週間ベースでは4週ぶりに反発した。米金融当局者の発言でセンチメントが改善したほか、経済指標でインフレ期待の数字が下方修正されたことも材料となった。ドル・円相場は小幅上昇し、135円台前半。

  S&P500種株価指数は前日比3.1%高の3911.74と、2020年5月以来の大幅高。週間ベースでは6.5%上げて、約1カ月ぶりの大幅上昇となった。ダウ工業株30種平均は823.32ドル(2.7%)高の31500.68ドル。ナスダック総合指数は3.3%値上がり。

  6月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)では、中長期のインフレ期待が速報値から下方修正された。速報値では14年ぶり高水準となっていた。利上げペース加速を巡る米金融当局の切迫感を和らげる可能性がある。ブラード総裁はリセッションを巡る懸念について、行き過ぎだとの考えを示した。

ミシガン大消費者マインド指数、長期のインフレ期待下方修正 (1)

ブラード総裁、利上げ前倒し支持−リセッション可能性低いと指摘 (1)

  米国債市場では利回りが上昇。ニューヨーク時間午後4時23現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.14%。ただ、金融政策に敏感な2年債利回りは週間ベースでは5月半ば以来の大幅低下となった。

  デファイアンスETFのシルビア・ヤブロンスキー最高経営責任者(CEO)は「株式相場はこれで2日連続高と、非常に短期的なベアラリーを示唆している」と指摘。「米連邦公開市場委員会(FOMC)会合やFOMC当局者の議会証言も通過したことであり、追加の悪いニュースがなければ、この相場上昇は今後数日にわたって続く可能性がある」と述べた。

  外国為替市場ではドル指数が週間ベースで1カ月ぶりの下落。リセッション懸念の高まりやインフレ期待の低下を背景に、利上げ観測がやや後退したことが背景。スイス・フランは対ドルで2カ月ぶり高値。円は対ドルで東京時間に134円35銭まで値上がりしたあと、135円台前半で推移した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ニューヨーク時間午後4時24分現在、ドルは対円で0.2%高の1ドル=135円21銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.0553ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は3日ぶりに反発。ミ シガン大学の指数でインフレ期待が速報値から下方修正されたことを受け、金融当局が急激な利上げを迫られるとの見方が幾分後退した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、前日比3.35ドル(3.2%)高の1バレル=107.62ドルで終了した。ロンドンICEの北海ブレント8月限は3.07ドル上昇し、113.12ドル。

  ニューヨーク金先物相場は5営業日ぶりに小反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%未満上げ、1オンス=1830.30ドルで終えた。

  ただ週間ベースでは2週連続の下落。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の証言などが金相場への重しとなった。議長は23日の下院公聴会で、インフレ抑制に対する自身のコミットメントは「無条件」のものだと述べていた。

パウエルFRB議長、物価抑制への「無条件」コミットメント強調 (2)

Treasuries Fall Led by Long-End Tenors as Stocks Extend Rebound(抜粋)

Dollar Heads for First Weekly Decline Since May: Inside G-10(抜粋)

Oil Rallies After a Reading on Inflation Expectations Eased (1)(抜粋)

Gold Set for Weekly Drop on Powell’s Unconditional Inflation Vow(抜粋)

 

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