(ブルームバーグ): 主要7カ国首脳会議(G7サミット)が26日、ドイツ南部エルマウで開幕した。G7首脳は会議冒頭、インフレ高進やリセッション(景気後退)の脅威への対応で各国がどう連携するかについて意見を交わした。ウクライナ侵攻を巡るロシアへの圧力をいかに継続するかも議論した。

  声明草案によれば、G7首脳はウクライナ防衛を無期限で支援するとコミットする。また、ロシアからの輸入品への関税で得た収入をウクライナ支援に活用する可能性も検討するという。

G7声明草案、ウクライナの防衛を無期限で支援することを約束

  共同通信が政府関係者の話として伝えたところによると、岸田文雄首相は「国民生活を物価高騰から守るための結束を強めていかなければならない」と発言。「経済安全保障の分野でも同志国間の連携を強化することが不可欠だ」と強調した。為替相場については「市場の急激な変動に十分注意が必要だ」と述べた。

  会議は28日までの日程で、議長国ドイツのショルツ首相は気候変動問題やインフラ、投資に関する議論も主導するとみられる。

  G7首脳は3日間の協議で、ロシア産原油の価格上限設定についても話し合う見通し。英国、米国、日本、カナダの4カ国はロシアからの新たな金輸入の禁止も発表する計画。英国は同措置について、ロシアのプーチン大統領による軍への資金供給能力に「大きな影響」を与えるとしている。

G7、ロシア産石油価格に上限を設定する案を検討−関係者

  岸田首相はロシア産の金の輸入禁止など対ロ追加制裁を近く閣議了解すると表明したと、共同通信が政府関係者からの話を引用して伝えた。これら追加制裁には(1)ロシア向けの信託や会計、監査などのサービス提供の禁止(2)ロシアの約70の個人・団体の資産凍結を追加(3)軍事関連団体への輸出禁止の拡大を含むと説明したという。また、G7サミットの外交・安全保障がテーマの会合で、日本の防衛力を5年以内に抜本的に強化し、防衛費の相当な増額を確保すると決意表明したとも共同は報じた。

G7、ロシアからの金輸入禁止へ−関係者

  ショルツ首相によれば、G7首脳は現在のエネルギー危機とインフレ高進について詳細な議論を行い、それらが懸念材料であるとの共通認識の上、経済へのリスクに「協調して」取り組む決意で意見が一致したという。

  同首相は会議の合間に記者団に対し、「一部の国で低下しつつある成長率、インフレ高進、原材料不足、サプライチェーン混乱は小さな課題ではない」と発言。「従ってわれわれは共に責任をとる必要がある。このサミットから団結と断固たる行動の非常に明確なシグナルを送ることができると私は大変楽観している」と付け加えた。

 

(第2段落に声明草案の内容、最終段落にドイツ首相のコメントをそれぞれ加え更新します)

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