(ブルームバーグ): 中国で新型コロナウイルス対策の制限措置が徐々に緩和される中で、同国経済は6月にある程度の改善を見せたが、回復は依然として力強さを欠いている。

  8つの早期指標から成るブルームバーグの総合指数が示したもので、6月は中立水準に戻った。前月までは2カ月連続で悪化していた。

  金融ハブの上海市がロックダウン(都市封鎖)を解除してビジネス活動の再開を認め、大半の住民も外出可能になった。これは中小企業の景況感の指標が2カ月間の縮小から拡大に転じたことに表れている。

  スタンダードチャータードが500社余りの中小企業を対象とした調査では、「製造業で需要と生産が力強く回復」したほか、輸出中心の比較的小規模の企業が他の企業より好調だった。同行のエコノミスト、ハンター・チャン、丁爽両氏が指摘した。

  ただ、「製造業の回復はサービス業よりも大きかった」と指摘。小売りや配膳サービスなど顧客との接触が多い業種が引き続き全体の足かせとなった。活動は不動産や運輸、情報技術で加速し、建設では急増した。

  活動の活発化は建材の需要増加にまだつながっていない。稼働を停止した製鉄所が増え、国内の主要製鉄所の在庫は6月半ばに月初との比較で10.7%増加。年初水準を約82%上回っている。建設に使われる鉄筋の在庫は6月にやや増えた。

  中国政府は成長を支える政策の強化を方針として掲げている。習近平国家主席は先週、今年の経済目標を達成する方針をあらためて表明した。刺激策への期待や制限措置の解除を受け、中国株は4週連続で上昇。外国からの資金流入も増えている。

中国の習主席、今年の成長率目標堅持−コロナで達成危ぶまれる中でも

  一方、住宅セクターが依然として経済の足を引っ張っている。上海で先週、販売がロックダウン前の水準をほぼ回復したものの、主要4都市では6月1−3週に減少となった。

China’s Economy Improves in June From Lockdown-Induced Slump(抜粋)

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