(ブルームバーグ): 中国当局は人民元の取引時間の延長を計画している。元の国際化に向けた取り組みの一環として、本土の人民元取引へのグローバル投資家の参加拡大を目指す。

  非公開情報だとして匿名を条件に話した複数の関係者によると、中国人民銀行(中央銀行)を中心とする規制当局は一部の銀行に対し、本土人民元の取引時間の延長に備えるよう求めた。売買終了時間を現地時間午後11時半から翌日午前3時へと変更する方向だという。変更時期は不明。

  人民銀と国家外為管理局(SAFE)にファクスでコメントを求めたが、すぐには返信がなかった。

  人民銀は元の取引時間をさらに延ばす方針を示していた。国際通貨基金(IMF)が特別引き出し権(SDR)通貨バスケット構成比で人民元の比率を引き上げたことを受け、先月には金融市場を一段と開放するとも表明していた。中国が元の売買時間を前回変更したのは2016年で、この時は午後11時半へと7時間延長していた。

  中国経済が新型コロナウイルス規制による影響を受け、米金融当局が利上げを進めるタイミングで人民銀は緩和的な姿勢を維持していることから、中国本土の人民元は今年に入り、対ドルで5%近く下落している。

(背景などを追加し更新します)

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