(ブルームバーグ): 27日の米株式相場は反落。四半期末を控えたポートフォリオ調整の動きが背景。先週は週間ベースで大きく上昇していた。ドル・円相場は小幅上昇し、135円台前半から半ばで推移した。

  S&P500種株価指数は前週末比0.3%安の3900.11。日中の大半を通して方向感に欠ける展開だった。ダウ工業株30種平均は62.42ドル(0.2%)安の31438.26ドル。ナスダック総合指数は0.7%下落。

  米国債利回りの上昇を背景に、ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は0.8%安と他の主要指数を下回るパフォーマンス。

  シティー・インデックスの市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「今週はファンドマネジャーの多くがポートフォリオを調整するだろう。それはボラティリティーの高まりにつながる可能性がある」と指摘。「弱気相場の底に賭けるのは代償を伴う間違いとなり得る。空売りは相場がもっと高かった時ほどの大きな収益はもたらさない」と述べた。

  米国債市場ではニューヨーク時間午後4時21分現在、10年債利回りが8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.21%。

  外国為替市場ではドル指数が下げ幅を縮小した。一時は1週間ぶり安値に下げたが、原油価格の上昇やウクライナ情勢を巡る懸念の継続、債券利回りの上昇を背景にリスク意欲が圧迫される中、下げ渋る展開となった。スウェーデン・クローナなど北欧通貨は堅調。スウェーデン中銀は30日の政策会合で利上げを決定すると予想されている。

  ドル・円は小幅高。米国債利回りやニューヨーク原油先物の上昇を背景に、一時は135円55銭を付けた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%未満の低下。ニューヨーク時間午後4時22分現在、ドルは対円で0.2%高の1ドル=135円47銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.0583ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。主要7カ国首脳会議(G7サミット)の動向を見守る中、産油国2カ国が政治不安を理由に減産の可能性を警告したことが材料視された。

G7首脳、ロシア産石油価格に上限を設定する方策検討へ−米高官 (1)

  G7サミットはロシア産石油価格に上限を設定する方策を検討している。リビアの国営石油会社は政治危機の悪化を理由に供給が落ち込む可能性があると示唆したほか、エクアドルは反政府デモの影響で近く原油生産の完全停止に至る可能性があると明らかにした。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、前営業日比1.95ドル(1.8%)高の1バレル=109.57ドルで終了した。ロンドンICEの北海ブレント8月限は1.97ドル上昇し、115.09ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。G7サミットはロシア産金の新たな輸入の禁止を発表する計画だが、アナリストらは「おおむね象徴的な」動きだとみている。

  INGグループの商品戦略責任者ウォーレン・パターソン氏は「業界がロシア産金の制限に向け既に措置を講じていることを踏まえれば、G7によるロシア産金禁輸の影響はかなり限定的になる可能性が高い」とし、「おおむね象徴的なものとみられる」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%安の1オンス=1824.80ドルで終えた。

Dollar Trims Loss After Dipping To One-Week Low: Inside G-10(抜粋)

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Gold Steady as G-7 Russia Import Ban Viewed ‘Largely Symbolic’(抜粋)

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