(ブルームバーグ): 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ロシアのドル建ておよびユーロ建てソブリン債保有者が30日の利払い猶予期間中に利息を受け取れなかった事実は、同社の定義では、ロシア政府側のデフォルト(債務不履行)に該当するとの認識を示した。

  ムーディーズは「将来の利払いをさらに履行できない可能性が高い」と指摘した。そのような通貨の変更を契約条項が認めていない外貨建てソブリン債の元利返済をルーブルで行うことについても、デフォルト扱いとなる公算が大きいと同社は先に説明していた。

  デフォルトは正式には格付け会社が通常認定するが、制裁強化の一環としてロシアの発行体への格付けが禁止されたため、S&Pグローバル・レーティングなど主要格付け会社は、既存の格付けを全て取り下げた。

ロシア国債がデフォルト状態、約1世紀ぶり−利払い猶予26日終了 

  HYCMグループのチーフアナリスト、ジャイルズ・コグラン氏は「ロシアは高騰するエネルギーの輸出対価から利益を得ており、対外債務を支払う資金力も意欲も明らかに存在する。テクニカルな意味でのデフォルトであり、多くの投資家は待つ用意があるのではないか」との見解を示した。

  利払いの猶予期間が終了したユーロ債に関する文書によると、発行残高の25%を占める保有者が「デフォルト事由」が発生したと認めれば、債権者自身でデフォルトと判定できる。

  ロシアのシルアノフ財務相は23日の段階で、同国政府が主権免除の特権を放棄しておらず、外国の裁判所に司法管轄権がないことを理由に挙げ、デフォルトの認定を債権者が裁判で求めることはほとんど意味がないと主張した。

 

Russia’s Missed Coupon Payment Constitutes a Default: Moody’s

(抜粋)

(ルーブルでの元利払いの扱いなどを追加して更新します)

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