(ブルームバーグ): 米金融当局者は来月26、27両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.75ポイントの追加利上げを決めても、米経済がリセッション(景気後退)に陥るリスクは小さいとの考えを示した。

  ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁とサンフランシスコ連銀のデーリー総裁は28日、40年ぶりの高インフレを沈静化する必要があるが、依然としてソフトランディング(軟着陸)の達成は可能だと主張した。

  デーリー総裁は米リンクトインが主催したオンライン形式のイベントで、「当局は急ブレーキをかけてリセッションを招くのではなく、ブレーキを軽く踏んでより持続可能なペースに減速している」と説明。「経済成長が2%を下回ることは意外ではないし、現に私の想定内だが、マイナスの領域に長期間にわたり陥ることは実際のところないだろう」と語った。

  今月のFOMC会合で1994年以来最大となる0.75ポイント利上げを決定後、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は記者会見で、7月の会合でも同幅の利上げもしくは0.5ポイントの利上げを検討する可能性があると述べていた。

  パウエル議長は米東部時間29日午前9時(日本時間同午後10時)に欧州中央銀行(ECB)がポルトガルのシントラで開催するパネル討論会で話す。

  ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は28日、CNBCとのインタビューで、「次回の会合に関しては、50から75(ベーシスポイント)が議論されるのは明らかだ」と語り、パウエル議長の先の発言と同様の見解を示した。

  政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標についてウィリアムズ総裁は、年末までに3−3.5%のレンジに引き上げることに支持を表明。来年の金利の道筋はデータ次第との考えを示す一方で、3.5ー4%程度になるとの金融市場の今の見方は「現時点では全く合理的な予測だ」と指摘した。

  ウィリアムズ総裁はまた、インフレ抑制に向けた利上げによって、「経済成長は昨年に比べてかなり鈍化し、国内総生産(GDP)伸び率は恐らく1−1.5%に減速すると見込まれる」とコメント。最新の当局者予測で示された今年のGDP伸び率見通しが1−2%のレンジだったことから、総裁自身の予想は低めであることがうかがわれる。

  ただ、リセッションは見込んでいないとし、「インフレ圧力を抑制し、インフレ率を押し下げるために必要とされる景気減速だ」と述べた。

Fed Officials Say US Can Avoid a Recession Even as Rates Rise(抜粋)

©2022 Bloomberg L.P.