(ブルームバーグ): 米クリーブランド連銀のメスター総裁は、連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレ抑制のための利上げを「開始したばかり」だと述べた。

  メスター氏は29日の米CNBCとのインタビューで、政策金利を年内に3−3.5%へ引き上げ、「来年は4%を若干上回る」水準が望ましいとの見方を示し、利上げがリセッション(景気後退)を招くとしても物価上昇圧力を抑える考えを示した。

  メスター氏は「リセッションリスクはある」と指摘した上で、「金融政策を引き締めていく」と言明。同氏の基本シナリオは「今年の経済成長の減速」だが、リセッションは見込んでいない。

  この発言はインフレ圧力の抑制に動く当局のペースを示唆したものだ。同氏は、米国は「賃金と物価の上昇スパイラル」には陥っていないとみるが、そうした状況が人々の見通しに定着しないようにすることが重要だと論じた。

  「消費者は極めて高いインフレに見舞われている。それが景気に対する消費者の信頼感を曇らせている」と述べ、「われわれは政策金利をもっと通常の水準か、緊縮的な水準にすら引き上げる過程にある。それによりインフレ率を低下させ、この先の良好な景気を維持できる。目下の優先課題はインフレの抑制だ」と続けた。

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