(ブルームバーグ): 中国の人工知能(AI)大手、商湯集団(センスタイム)の株価は30日の香港市場で一時51%安となり、新規株式公開(IPO)価格を下回る水準となった。同社にはソフトバンクグループが出資している。

  センスタイム株は2.91香港ドルと上場来安値を更新。IPO価格は3.85香港ドルだった。IPO後に234億株の売却を制限するロックアップ期間が29日に終了した。

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  ユニオンバンケールプリヴェ(UBP)のシニアアナリスト、ベイサーン・リン氏は「センスタイムの平均的な流動性は非常に低そうで、米国の制裁対象にもなっている。恐らく投資家基盤の集中が進んでいるということだ。ロックアップ期間が明けた影響はより大きい」と述べた。

  中国のテクノロジー銘柄は、長期投資家による売りが続いている。テンセント・ホールディングス(騰訊)の筆頭株主、ナスパーズの子会社は今週、テンセント株の売却を発表。JDヘルス・インターナショナルを率いる劉強東氏は持ち分の一部を5月に売却した。

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  取引時間中の株価動向に基づくと、センスタイムの共同創業者で21%の株式を保有する湯暁鴎氏の資産は約23億米ドル(約3130億円)減った。ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、同氏は世界の富豪上位500人から脱落した。

  湯氏は米マサチューセッツ工科大学(MIT)を卒業。香港中文大学の教授で、情報工学を研究している。

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