(ブルームバーグ): 米国上場の中国企業株は6月の上昇率が2019年の早い時期以来最高となった。米国のリセッション(景気後退)懸念で米国株が苦戦する中、投資家はリターンを追求した。

  ナスダック・ゴールデン・ドラゴン・チャイナ指数は6月に16%上昇。5月の2.6%高に続き、月間騰落率は中国政府による規制引き締めを背景に株価が急落し始める直前の2021年2月以来の2カ月連続プラス。教育サービス会社のニュー・オリエンタル・エデュケーション&テクノロジー・グループが56%上昇と、値上がり率上位に入ったほか、ハイテク大手のアリババグループも18%高と好調。

  中国当局がテクノロジー業界向けの政策を転換するシグナルや新型コロナウイルス対策の緩和に加え、中国経済の見通しが改善したことが、中国株の国内外での上昇を後押しした。CSI300指数は6月に9.6%上昇し、強気相場に近づいた。香港のハンセン指数は2.1%高。

  モルガン・クリーク・キャピタルのマネジングディレクター、コーリー・レスター氏は「最良の機会の幾つかは、本当にひどい状態から単に悪い状態に変わる状況で見られることが多い。そうしたプロセスが中国株全体で進行中だと思う」と述べた。

  テクノロジー株の比重が大きいゴールデン・ドラゴン指数は、ナスダック100指数に対してもアウトパフォームしている。米金融当局による積極的な引き締め政策で米国株が動揺しナスダック100指数は6月にさらに9%下落した一方、中国の財政政策と金融政策による景気支援の見通しを背景に、中国株は世界の投資家に魅力ある代替投資先となっている。S&P500種株価指数は6月に8.4%値下がりした。

 

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