(ブルームバーグ): 米国株の指標S&P500種株価指数は今年初めから20%以上値下がりし、市場に暗い影を落としている。だが、クレディ・スイス・セキュリティーズのチーフ米国株ストラテジスト兼クオンツ調査責任者、ジョナサン・ゴラブ氏にとっては、それが上昇相場を予想する理由だ。

  ゴラブ氏は6月30日、ブルームバーグテレビジョンに対し、「今から年末までに2桁のリターンが見込まれる。企業利益は今年これまで7.5%増で、年末までに恐らくさらに5−6%増加するだろう。企業利益を巡る問題は言われているほど大きなものではない」と語った。

S&P500は上期に1970年以来最大の下げ−年後半の展開とは無関係か

  歴史的高水準のインフレに対処する米連邦準備制度による金融引き締めによってもたらされた今回の弱気相場が触媒となる可能性がある。リセッション(景気後退)を巡る懸念と下落で、株価収益率(PER)は約30%という劇的な落ち込みを示しているとゴラブ氏は指摘。「極めて大きな調整で、これによって株価はかなり割安になっている」と語った。

  また、株価の上昇を米金融当局が一段の引き締め材料ととらえるかについては懸念していないとし、「当局はインフレと雇用を心配している。その使命に集中していると思う。株式市場をやたら気にすることはないだろう」と分析した。

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