(ブルームバーグ): 中国株に連動する米上場投資信託(ETF)に資金が流入している。数カ月前までは「投資不可能な」市場と見なされていたが、新型コロナウイルス対策の制限措置や規制当局の締め付けがそれぞれ緩和されたことで投資家が引き寄せられている。

  香港上場の中国株を主に組み入れた米ブラックロックの「iシェアーズMSCI中国ETF」(MCHI)は6月29日の流入額が3億3300万ドル(約450億円)に達し、1日当たりベースでは2011年の設定以来最大となった。同ETF(運用資産85億ドル)の6月の運用成績は約8%のプラス。ブルームバーグのデータが示した。

  主要中央銀行は日本銀行を除き利上げに動いており、世界の株価は打撃を受けている。リセッション(景気後退)が迫っているとの警戒感から米国株は1−6月に21%安と、上期の騰落率として1970年以来最悪を記録。欧州株の年初来パフォーマンスも世界的な金融危機以来のひどさだが、中国株はここ数週間は目立って上げている。当局が数カ月に及んだ厳格なコロナ関連規制や民間部門に対する締め付けなどを緩めたことが背景。

  ストラテガス・セキュリティーズのETFストラテジスト、トッド・ソーン氏は「底値拾いを示すもので、この状況下で実際に値上がりしている資産に資金を配分しようとする動きだ」とし、ジグザグ上の動きで言えば中国株は基本的に「ジグ」、世界の株式は「ザグ」に相当すると指摘した。

BlackRock’s China ETF Lures Record Cash Amid World-Beating Rally(抜粋)

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