(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は下落。朝方は国内実需の買いなどで強含む場面も見られたが、米景気後退懸念から米長期金利や株価が下げる中、ドル売り・円買いが強まり、1ドル=135円を割り込んだ。

 

 

市場関係者の見方

オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター

米10年金利が再び3%を割れてきており、ベア(弱気)トレンドの中でドルロングの投げが出ているのではないか最近の軟調な米経済指標から大幅な利上げに疑問符が付きつつある中で、リセッションシナリオが意識されている米ISM(供給管理協会)製造業景況指数が発表されるが、地区連銀の景況感から考えると市場予想は強気すぎると思う。市場予想比で下ぶれた場合、来週には近い将来の50割れを警戒する声も出るとみられ、さらにドル・円の下値リスクは高まりそう

ソニーフィナンシャルグループの石川久美子シニアアナリスト 

ドル・円は今週137円をタッチして利食い売りも入りやすい状況。仲値でドルを買いたい向きの買いは終わったと思う欧州時間はユーロ圏CPI(消費者物価指数)も注目。市場予想を下回ると欧州金利が下がることで米金利が下がり、ドル・円の調整圧力になりやすい東京CPIと短観は市場予想よりやや弱かったが、いずれにしろ日銀が政策を修正するとの観測にはつながらない

背景

米10年債利回りはアジア時間に一時8ベーシスポイント(bp)低い2.93%台に低下日本株は午後に下げ幅を拡大し、日経平均株価は前日比457円安で終了。米株価指数先物も下落1日発表の6月米ISM製造業景況指数の市場予想は54.5(5月は56.1)6月30日発表の5月の米個人消費支出(PCE)は実質ベースで今年初の減少となり、前月も下方修正。コアPCEデフレーターは前年比で昨年11月以来の小幅な伸び大企業製造業の景況感はプラス9に悪化、インフレ期待上昇−日銀短観東京コアCPIは15年3月来の2%台、エネルギー・食料高で-6月

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