(ブルームバーグ): 投資家は軽度のリセッション(景気後退)しか織り込んでいないため、株式市場で売りが再燃するリスクは依然として高い。ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストらが指摘した。

  クリスチャン・ミュラーグリスマン氏らストラテジストは6月30日付のリポートで、「今年のバリュエーション低下の多くは金利上昇・インフレ加速によるものだった。債券利回りが低下し始め、景気後退の懸念による株式リスクプレミアムの上昇を和らげない限り、バリュエーションはさらに低下し得る」と分析した。

  頑固なインフレとタカ派の中央銀行が急激な景気減速を引き起こすとの不安を背景に、1−6月の世界の株式相場は半期として過去最悪の一つとなった。

  ミュラーグリスマン氏によれば、株価上昇を支えてきた「TINA(株式に代わるものはない)」に代わり、投資家は今「TARA(合理的な代替がある)」の現実に直面している。「中央銀行はインフレとの闘いに忙しいため、景気循環の影響を緩和するのが難しい可能性がある」と同氏は指摘した。

  ストラテジストによると、企業の利幅は物価上昇と消費者センチメント悪化という逆風にさらされているため、企業利益も7−12月(下期)に圧迫される公算が大きい。

Goldman Strategists Warn Risk of Stock Selloff Is Still High(抜粋)

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