(ブルームバーグ): サマーズ元米財務長官は、自身が予測したリセッション(景気後退)入りがより早期に始まるリスクが高まっていると指摘、景気後退が現実となった場合にはインフレは減速する可能性があるとの見方を示した。

  サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンの番組で「2022年にリセッション入りするリスクは、私が6−9週前に判断していた時に比べて格段に高まっている」と述べ、「今後6−9カ月間にリセッションに入れば、インフレ圧力の低下が見られるだろう」と指摘した。

  今週発表された統計によれば、米国では過去1年に及ぶインフレ加速によって、消費者が支出を控えていることが示された。エコノミストも経済成長見通しを引き下げている。一部では米国の4−6月(第2四半期)国内総生産(GDP)が前四半期に続きマイナスになるとの見方もある。

  サマーズ氏は今の状況では、「インフレ加速と所得減による自己充足型のプロセス」がもたらす景気下降というシナリオの可能性が高まっていると述べた。

  同氏は米国が実際にリセッション入りした場合、米金融政策当局には引き締めを弱めることが求められるだろうと指摘。力強い成長や賃金上昇圧力が続いた場合と比べて「利上げペースを減速させる必要性を当局は認識することになるだろう」とも述べた。

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